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欧陽詢の字形の解析 

      2015/06/12

欧陽詢は初唐三大家一人です。

代表的な書に次のものがあります。

皇甫誕碑(こうほたんひ)

九成宮醴泉銘(きゅうせいきゅうれいせんめい)

温彦博碑(おんげんはくひ)

ここでは欧陽詢が75歳の時揮毫した。

欧陽詢の『九成宮醴泉銘』の作品の

書体を解析してみましょう。

『章法』とは 衆智を集め、

時間をかけて書を典型化し、理論化し、

書の表現方法を理論的に体系づけたものです。

書の表現技法は

①用筆(点画の書き方—筆使い)

②結体(組み立て方—字形)

③章法(並べ方—大きさや位置)

以上大きく3つにして捉えられます。

この3つの因果関係に律する法則が大切なのです。

今回は『横画』に目を向け分析します。

欧陽詢の横画は短いものを除くと、強靭(しなやか)な弾力が

感じられます。 ・たわみ ・そり ・湾曲 があります。

しかし湾曲度はきわめて小さく直線に近い表現です。

その形状は円弧を描いています。

横画には 頭部(起筆近く)は軽く

、後半の終筆に近づくほど重く。

太さも右に行くほど太くなり。

強い、右上がりのリズムをこの重さで

バランスをとっているのです。

先ず 横画が右に放射状になっていることに注視ください

者

【上部 】 15度の右上がり                              【下部 】 5度の 右下がり さし引き、全体で右上がりのリズムです。

 『者』3画目の横画の表現に注目

終筆に向かいだんだん太く表現

これが欧陽詢の強い右上がりの

リズムとのバランスに働き

右を重くして、重さで右を下にバランス

調整をしているのです。

凄

【上部】 22度の右上がり 【下部】 3 度の右下がり 右方向に扇状、放射状になっています。 この表現が横画の線の行方の変化となり 神品 となるのです。

『凄』の女の横画も同様です。

 

要するの、横画は上部は右上がりが強く、

下部に行くほど右下がりの

表現になっています   。

2015-6-4

白洲ペン字手本から 引用。 これが本来の究極の美しい字形です。

 

 

 

2015-5-6-2

本屋さんのペン字教本を見ますと、どれも、指導方法の発想がワンパターンで目新しいものは50から60冊目を通しましたがありませんでした。 中には、横画はすべて、右6度の角度で書きなさいと言った、お恥ずかしい教本もありました。それでは活字とあまり変わりませんネ。

    白洲書道教室

書道教室-4

  皆さんいつまでも悪字で悩まず。

一度白洲教室で勉強してみてください。

 

 

日本書技研究所

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