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日本人としての『たしなみ』書について学びましょう!

*

欧陽詢『九成宮醴泉銘』の表現の秘密と書風について

      2015/07/20

 

書の『表現技法』を考えてみましょう、日常生活の中で、文字に対する評価や見方がわからないという声をよく耳にします。

実際筆を持ち、この世界にどっぷり足を踏み入れると、書の良し悪しは見えてくるものですが

ここに、その表現技法を欧陽詢の作品を通して分析しまとめてみましょう。

書の表現技法は下記の3つに分けられます。

① 用 筆(筆使い—点画の書き方)

② 結 体(字形—組み立て方)

③ 章 法(大きさや位置—並べ方)

この3者のお互いの緊密な因果関係で作品がつくられます。

欧陽詢の九成宮醴泉銘は世間から『楷法の法則』と言われていますが

九成宮醴泉銘(欧陽詢)を掘り下げて解析してみましょう!

貴方の技量が上がるにつれて、欧陽詢がいかに、すごい書家で

あることに気ずき、作品を見直すごとに

新たな、発見があります。

用筆(筆使い—点画の書き方)2015-6-11-3

点画は至ってシンプルで表情の乏しい

起筆:縦画など簡単に見えますが、逆方向から穂先を突き(逆筆)上げ、もと来た道を通るといった筆運び

筆先を蔵し、鋭さと筆の弾力をつけている。

2015-6-11-7

見本 下 何故それぞれの画が離れているか、わかりますか このブログを最後まで丁寧に読みますと 理由がわかります。

下の三画がそれぞれ離して

いる理由を回答しましょう!

答:

後にも説明がありますが、欧陽詢は背勢の構成で表現していますが

この技法は、欠点として、せま苦しいく、堅い、委縮した

感じになってしまいます。

すなわち、その問題をクリアするためです。

それっぞれの各数を離すことで、

広がりや、伸びやかさが出ます。

欧陽詢はすごですネ!

『下』の二画目を離す、大胆な発想がスゴイですね!

下記の『孟』の皿もそうです

中の2点の点画による、空間の取り方

無やみに、接点にせず

はなすことによって、せま苦しさ、堅さ、委縮さを

解決しているのです。

2015-6-11-8

見本 孟 横画が右に放射状になっています 何故でしょうか! 回答は画像をクリックしてください

横画:1)短いものを除いて、すべての横画が強靱で弾力ある表現です。

直線に近い表現ですがよく観察してみると、

①たわみ

②そり

③湾曲

があります

2) 横画は起筆の頭部が少し軽く、後半の終筆に近づくほど重い線質です

線の太さも終筆に近づくほど太くなっています。

後半の右上がりのリズムのところでも触れます。

縦画: 直線に近い表現ですが

字の態勢が中心部で引き締まる様に、背勢になる様に湾曲させています。

 

左はらい:刀法と言われ様に、力強い。

大

又、縦画、横画同様に円弧を描くように、湾曲している。

右はらい:三折法をふくみながら、最終はらいは比較的短く、鋭く、重みがあります。

はね:穂先のどげとげさがなく、直角の方向に筆を整えながら短く、重く処理している。

2015-6-11-5

見本 則

2015-6-11

 結体 :九成宮醴泉銘が背勢であることは、だれもが知っていることです。

背勢に表現することは

①緊張感が表現されますが、逆に欠点とし」引き締めることによって、せま苦しいく、堅い、委縮した

感じになってしまします。

その欠点に陥らない様に、九成宮醴泉銘には絶妙な配慮がされています。

下記『則』と『夏』『孟』で解説しましょう!

2015-6-11-5

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配慮 1. 周囲が囲まれている横画、縦画の表現、どこにも接しない様に明るく

風通しを良くして、欠点を補う、表現方法が実にうまいですね

『九成宮醴泉銘』を学ぶときは、この表現を学んでほしいものです。

乃ち、ある程度文字が書ける様になりましたら

半紙の黒に注目のみならず、白い部分の余白に目を向けて

臨書に望んでください。

結体で見ますと

凄

『相譲相避』は当然ながながら、文字中の縦、横の画数の多い文字

の表現、どれも長くしないで、一本、一対のみ強調した

ワンポイントの見せ方、表現が見事です。

この表現が、欧陽詢の九成宮醴泉銘には見られ、背勢の表現で陥る

緊張感を開放させているのです。

以上の様はポイントに目を向け、鑑賞、臨書くだされば

本物の学習が出来、あなたも更に一歩上達し、欧陽詢に迫る

表現が身につきます。

まだまだ、説明したいことがありますが

このあたりでやめます。

下記も合わせてお読みください

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欧陽詢の字形の解析

http://nakamotohakusyu.com/?p=1958

書道教室-4

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2015-7-22-20

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